BUDAPEST

ケルンでメッセンジャー連中とブリブリになった次の日、
マイクロとおれごときは、ドイツのボンっていう空港から
ハンガリーのブダペストへ向かって飛び立ったのであった。

ブダペスト上空。
すげえキレイな街だな。大きな川も流れとる。
この川は、ドナウ川、っていうらしい。
いま知ったw。

旧ソビエト連邦だったハンガリー。
東ヨーロッパに日が沈む。

ものすごいキレイな夕日だったな。
おじさんセンチメンタルな気分になった。




空港を降りて、宿について、街中を歩いてると、
なんだかかわいらしい東ヨーロッパ車なのかソ連のクルマなのかわからんのだけど
このクルマ、けっこうみかけたな。




アメリカの貧乏な白人が乗っていそうな
マリブが停まってたり、






ドイツ車が停まってたりと、

想像していた国とちょっと違うのかな？！
意外と大らかな国なのかな？






朝起きて、




ヒマだからチャリを組み立てていつでも出動オッケー。

マイクロは仕事に行ってていない。


するとデンワがかかってきた。

「ヘイ、モトー。なにやってるの？
タクシーを手配したからちょっとこっちまでおいでよ。
おもろいよw」


イエッサー！

言われるままにホテルの玄関でおれのことを待ってたタクシーに乗って
着いた先は





じちんしゃ工場。





いかちいあんちゃんがギャルチャリを組み立ててた。
おれの卍のイレズミを見て、
「おまえはナチか？！」ってすごまれたwww。

違うよwww。これはMANJIっていってサンスクリット文字で
4000年ぐらい使われてるんだよ。
日本のお寺のシンボルだよ。

「そうか。しかし、なんでハンガリーにいる日本の女はブスばっかなんだ？」

そりゃハンガリーのオンナノコはキレイなコばっかだからじゃね？www
比べちゃかわいそうだよwww。

「そうか。。。」





おっさんたちも気ままに自分のやるべき仕事をたんたんとこなしてる。

そう。ここは工場。

SCHWINN CSEPELっていうハンガリーでは
コドモからオトナまでみんなが乗ってるブランド。
アメリカのシュウィンとはまったく関係がない、って言ってた。
名前を買ったのかなんかはおれごときはしらん。





古ぼけた工場の建物。
歴史を感じる。

いっしょにいた工場のヒト曰く

「ここは1900年代初頭にユダヤ人が缶詰工場にしてたところなんだ。
そのあと第一次世界大戦でソビエト軍がここで鉄砲の弾を作って栄えた工場地帯なんだよ。」


ほうほう。軍需工場跡地だったんですな。
いまでは自転車作ってるんですねえ。







いっしょに歩いてた工場のヒトが

「天井にのぼってみよう。」


うほw。ここをはしごでてっぺんまで登るんですな。
がんばりやすw。





で、屋根に出た。

ここがウワサのソビエト軍の軍事施設跡かー。
なんか胸熱だな。


そういえばむかしマコナビさんとアメリカ行ったときも
おれ、廃工場のてっぺんまで登ってたな。。。
バカと雲は高いところがスキ。。。






そのあと工場の人たちとマイクロとみんなで
社員食堂で昼飯を食う。

この肉団子スープ、なんだかわからんが
とてもなつかしい味がした。





おれ、ビールキライなんだけど、
なぜかヨーロッパで飲むビールはおいしかったな。
なんかジュースみたいっていうか。





この食い物はまずかった。
すごいまずかった。
工場のヒト曰く
「ハンガリーのソウルフード」
だそうで。なるほど。



「じゃ、行こうか。宿でヒトと待ち合わせてるんだ。」



といって、この工場を後にしました。






次に会ったのがこのおっちゃん。

メッセンジャーのおっちゃん。

BUPPAっていって、ブダペストのメッセンジャー連中では
知らないヒトはおらんというヒトらしい。





自転車部のコたちもいっしょだった。

ちいさいうちから鍛えられてるんだな。
自転車レースが盛んなんだろうな。



部室に案内された。




すっげーチャリ！なんこれ！
モテシがスキそうだ！www






部室のとなりには、うおお、ヴェロドームだ。
いまはもう使われてない廃競輪場。

さっきの自転車部のコたちが乗ってたのはロードレーサーだったな。
トラックレーサーではなかった。
部室だけ使わせてもらってたのかな。





どうやら走りに行くくせえ。

おれはどこに行くかまったくわかってねえw。






あ！ゴーストバイクだ！
初めて見た！
合掌。

「あれは47歳のおっさんが、トラックの右折に巻き込まれて死んだんだ。
こっちではライトフック喰らった、って言うんだよ。」

ってブッパが教えてくれた。







街がむちゃくちゃキレイなんだよな。
びっくりした。
もっと暗ぼったいのをイメージしてたハンガリー。
旧ソ連ってだけで。

実際はものすごい都だった。
古都ってやつだな。古い町並みがずーっと続く。
建物もいちいちでかい。





公園の中にあるカフェテラスで休憩。

こんときはじめてちゃんとBUPPAと話したんだw。

「おれ、モトヤンっていいやすw。
東京でメッセンジャーやってやすw」





「おまえはメッセンジャーか！そうだと思った！
リアルなやつだな！よしよし！
いっしょにマリファナ吸おう！」




先輩あざーっす！


やべえw。一気にほっこりしたw。

こっちは大麻がすごい安いらしい。
うらやましい。





さて、また走りに行くカンジですな。





ハンガリーのコたちむっちゃキレイ。

ブダペストに行く前にライン川のほとりでブリってたときに
学生さんに
「ブダペストのオンナはまぢかわいい。」
って聞いてたんだけど、まぢだった。






町並みがほんとキレイでびっくりした。
坂もないし、道もキレイだし、ピストでもすごい走りやすかった。





街がでかい。広い。
延々と走ってるカンジ。
それがすごいキモチイイ。








公園についた。




メッセンジャーのコたちがたまってた。





ピストでワザ決めてるヒトもいらっしゃる。






続々と地元のメッセンジャー連中が集まりだした。

これはどうやらレースがあるくせえな。






やっぱり！メッセンジャーのストリートレースや！
みんなエントリーを済ませたらKNOGのサイクルキャップをもらってた。






むこうのメッセンジャーたち。

そこらへんにいたメッセンジャーのコに

こっちのメッセンジャーは儲かる？

って聞いたら、

「街がでかいから片道１０ＫＭとか余裕であるから
カネはいいよ！
この街だといいジョブだよ！」


へぇ～。
たしかに街がでかいな。いま走ってきてそう思った。
坂もないしいいよね～。




このメッセンジャーバイク、かっこよかったな。






さて！いよいよスタートです！
それぞれのマシンのスポークにはマニュフェストが挟まってる。






ダッシュで自分のチャリまで戻り、




チェックポイントを地図で探す。








これはこのメッセンジャーのコのチームについていこうw。

野郎のケツを追いかけるよりオンナノコのケツを追い回してるほうが
イイw（＾＾）

という不純な動機。






で！さて！

行くだ！！！




つづく