RIDE WITH BIKE SNOB

 

この日、おれが会ったのは世界的な超有名ブロガーの

BIKE SNOB。

絶対顔出しNGのカレにニューヨークを案内してもらった。

 

マイクもスノブもサケ好きだもんで、

まず向かった先はバー。

バーテンのおねえちゃんは爆乳。

アメリカンサイズおっぱい！

 

雨がシトシト降りしきるブルックリンからどこへ向かうかわからんおれは

ただふたりの後ろをついて

 

走るわけもなく、マイクを置き去りにしてバイクスノブとレース！

 

１０マイルぐらい走ると、お互いの走りの息があってくる。

いままでおれのことをシカトしてたふしがあったバイクスノブが

おれに話しかけてくるようになってたそのとき。

片手にキャノン５D２、足元はクロックス。

それで撮影しながら鬼コギ。

そんなおれの姿を見てバイクスノブはおれのことを

「おまえはチャリの乗り方、わかってる。」

っていって認めてくれた。

認めてくれた、とかいうのもヘンな話だけど。

 

ブルックリンから約２０キロぐらい走ったところ、

クイーンズ？ロッカウェイビーチ？ラモーンズ？

着いたところは、なんと滑走路。

いまは使われてない滑走路。

 

滑走路の奥には廃墟と化した格納庫。

すげえ香ばしいなここ。いい味だしとる。

非常階段？ファイアーエスケープ？

外にハシゴがかかってたからそこを登ったんだ。

マイクはこのときレーシングシューズを履いてたからハシゴを登るのは断念

下で待ってた。

で、おれとバイクスノブ、ふたりでハシゴを登って屋上まで行こうとすると、

 

割れたガラス窓から見えた格納庫の中には

素人のおれでもわかるような古いプロペラ軍用機が眠ってた。。。

写真じゃ伝わらない。パソコンのモニターでは伝わらない。。。

この風景にこの空気。

ドキドキがやばかった。

つーか書いてるいまもドキドキしてきた。

ここからもうどこにも行きたくない。

NOWHERE I'D RATHER BE。

 

そしておれは顔出し絶対NGのBIKE SNOBのポートレートを

この、廃格納庫の屋根の上で撮ったんだ。

アディオス！BIKE SNOB!