2017-05-16

KEY CHAIN MAN

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北陸道上方バス停付近でのキーチェーンメーン。
時速約120キロで、エンジン停止状態ニュートラルの惰性でのおれの単車を
ズババさんが足と腕でおれのことを押しながら、
前のクルマを追い越そうとしてるおれとババチ。
何度かふたりともコケそうになりながら。
おれらのケツを持ってくれてるりゅうじが写真撮ってくれたんだけど、
「人」っていう漢字に似てる。
お互いを支え合っての「人」
この場合わしはズババさんに100%支えられてるわけなんですが。

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そんなこんなで300キロの道のりを
3人ともなんとか無事に帰ってきたわけなんですが、
まさに戦争帰り。そしてこのふたりはおれにとっての戦友みたいなもの。
戦争に行ったことないんやけど。

さて。なぜにキーチェーンメーンと呼ぶのか。


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いまから2年前の4月。
わしらがお呼ばれして向かったのがC-BOYZの突き指ーズ展
その時C-BOYZのサボさんやポニーさんが
「キーチェーンメーン!!!」としきりに叫んでたのが
完全に脳裏に焼き残ってる!
なんていい言葉だ!なんていい響きなんだ!
わしはむかしからC-BOYZのファンなわけなんですが、
彼らのどこに惹かれたのかというと、
愛と笑いに満ち溢れてるC-BOYZのことが大好きなんです。
べつにかっこつけてたり、悪ぶったりするわけでもないとことか。
仲間同士、楽しくつるんでるカンジがすごい共感を持つわけで、
それを表す言葉がキーチェーンメーンなんだとおれは勝手に思ってて。


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仲間の単車がトラブってエンジンがかからないときに
そこにいる仲間が、足を使ってその単車を押すことを
「ペグ」っていうのを教えてくれたのはヘルズエンジェルスのFUKIさんだった。
このときシスコが乗ってたFXRが調子悪くて、セルだとエンジンがかからない。
だもんでペグしたわけなんですが、これがなかなかむずかしい。
ハーレー重いし、シスコも重いし、バランス崩すし、
なかなかうまいこと押すことができない。
それでもうちの前の道を何往復かするうちにコツがつかめてきて、
そしてオシガケ成功!
これがおれの初めてのキーチェーンメーンだった。
もちろんFUKIさんご自身もペグの経験をおれごときに語ってくださったのが、

「グレッグ(SIN CITYのボス)とクロスカントリーしてるとき、
グレッグの単車がガス欠喰らったんだ。
そこは丘になっていて、長い上り坂だったんだけど、
おれがグレッグのことをペグで押して、丘を登り切って、
あとは下り坂だったから惰性で降りていくわけなんだけど、
坂の終わりにガススタもある大きなモールの駐車場を見つけて
そこに入っていったんだ。
そしたらなんと、その駐車場にはたくさんのバンディドスがいたんだ!
うわー、やべえとこ来ちゃったなあ。。。でもまあしゃーないな。。。
駐車場に入って、そのなかのひとりに、
「ガス欠なのか?」
「そうなんだよね。。。」
「ちょっと待ってな。」
したら、彼らからガソリンを分けてもらえたんだw。」

なんか、すごいいい話を聞かせてもらった気がした。
それからわしも、いっしょにいる仲間がガス欠喰らったり、セルが回らなかったりすると
FUKIさんに教えてもらったみたいに単車を押すことにした。
何度かあったな。
東名でちゃんKのスポがガス欠喰らったとき、足柄SAまでの上り坂を
1キロ以上押したこともあったりしたな。
いつだったかユタカさんのナナハンFも押したな釜利谷JCTで。

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てゆーか去年の5月のNFKおつーりんぐでもおれはこんときはマーくんに
キーチェーンメーンしてもらったよ!下道を17キロも!


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おととしの2015年の10月の紀伊半島おつーりんぐの帰り道は
こんときはわしが調子の悪くなったズババさんのヘイストと
キーチェーンメーン!!!

押す方押される方のふたりの息があって、
絶対にうちまで帰るんだ!っていうビルマの竪琴みたいな強い気持ちがないと
心が折れてそこでJAF呼ぶことになるんだけど
負けた気がしますな。
しょうがないときはしょうがないんやけど。
それよりなにより仲間の大切さっていうのをこのときばかりは
身に染みて思う。
おれにとってのNFKのおつーりんぐっていうのは
大げさでなく、人生の縮図だと思ってる。
楽しいことばかりのおつーりんぐもあれば、もうイヤってなカンジの
過酷な時間帯もあるし。
自分が弱まってるときにそばにいてくれる仲間、
そしてうちでおれの帰りを待つ家族、
ひとりでは生きていけないしここで死ぬわけにはいかないし、
日帰りでおいしいサカナを喰いにいく平和なツーリングとはまた一線を画した
おれたちのおつーりんぐ。
なんで「お」つーりんぐなのか。
つーりんぐに敬意を払ってるから。
東陽片岡のうすバカ二輪伝でよく使われてる言葉なんですが、
すごいよくわかる。
おつーりんぐっていうやさしい響きとは裏腹な、
まるでラリーのようなおれたちのおつーりんぐは
まだまだ続くのであります。



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