たぶんおれがはじめて「場末のスナック街」に足を踏み入れたのは
ここ、立石の呑んべ横丁。
「わー。なにここー。すごいー。」
わしとおなじくたぶん初めてきたわしの仲間たちも
異世界に迷い込んだ感じがしただろうな。
わしの場末カメラ2機。
最近はケガしとるので松葉杖を片手に、このカメラ2台持って鉄スクーター乗って
はたまたオマエイさんやうちの奥さんの運転するクルマに乗せていただき、
えっちらおっちら香ばしい路地裏を探しにうろついております。
この1か月で、松葉杖をつきながら
40か所ぐらい路地裏を巡った。
ぜんぜんノーマークだったところに感動したり、
期待していったっけ、がっかり横丁だったり、
あたりまえだけどあたりはずれがあるな。
時間帯によっても景色に合う合わないがあったり。
その場所その場所で場末感が違ったり、あたらしい発見があるのも楽しいし。
走りに行く口実にもなるし、カメラ持って路地裏行くのはほんと楽しい!
ラビットでひとりで行くのも、クルマでおっさん満載で行くのもどっちも楽しいし!
藤沢にあるバラック飲食街のゴーストタウンは
えらい不気味なところだったなあ。
昼間だったから、今度は夜に、そしてもうちょっと秋とか冬になったら
また再訪したい。
川崎にあるおにぎり横丁。
なんでおにぎり🍙なのかは意味がわからんのですが、
こじんまりとしたこの路地、スキでした。
大森の山王小路飲食店街。
階段を下りるとそこに広がるメルヘンな場末のスナック路地が
たまらんかった。
ここはわしのスキな路地3本の指に入るとこです。
同じ闇市跡のアーケード型の商店街でも、
赤ちょうちんが軒を連ねる飲食街のほか、
日常生活品を売る商店街もあるわけで、
またぜんぜん違う顔をみせるわけでして。
赤ちょうちんとかネオンを見にいくならやっぱり夜、
バリバリ活動中の商店街を見にいくなら朝もしくは夕方が
やっぱええと思いました。
現役バリバリのアーケード以外に
寂れて廃れて、もういつなくなっちゃうかわからんような
どアンダーグラウンドのアーケードにも
そそられるところがあります。
路地裏巡りは時間勝負なところがありまして、
たとえばここ、有楽町のインターナショナルアーケードなんか、
もうほとんどの店が立ち退きが終わり、
ほぼシャッターで埋め尽くされた、ただのホラーテイスト満載の
怪しいガード下となっちゃいましたが、
たぶん数年前まではけっこうニギニギしてたんだろうなあ。
もうちょっと早くこの場所を知って、興味を持ってたら
違う写真が撮れただろうな。
かと思いきや、いきなし壁にこんな壁画ポスターが貼られてたりして!
過去にはもっとたくさんあったらしいです。
キモイダさんも「レトロは待ったなし」っておっしゃってますが、
たしかにいつなくなるかわからないその儚さも
やべえ写真撮りにいかなきゃ!っていう衝動を抑えられないひとつの理由でもあります。
路地裏をおれみたいな風貌のあやしいやつが写真を撮ってると
まれに話しかけてくれたりすることがあるのが
やっぱ路地裏の住民の方は気さくなヒトが多いのか、
そんな気がします。
このイスに座ってるおばあちゃんもわしが自分で作ったボロパンをみて
「ずいぶんカッコイイズボンを履いてるわねえ。」
って話かけてきてくれたり、
市場の前でゲロを掃除してたこのおばちゃんにも
おれのケガを心配して声をかけてくれたり、
横浜ではいまからエッチなとこ行くんですか?とわしが聞いたこのお二人も
気さくに「いまから勃起星人に呑みに行くの!」
って言われたり!
「ちがう!ちがう!勃起星人じゃないの!ホッピー仙人!ホッピー仙人!」
あ!勃起星人じゃないんですね?ホッピー仙人ですね!なるほど!
わし耳が遠くて!バカですいません!w
みたいな会話が弾んだりして、なんかおもしろかったりしてw。
たまたま入った路地が超絶香ばしいとこだったり朝鮮部落だったりすると
むっちゃアガって鳥肌たつカンジをした横浜橋市場でした。
たまたま近所を通りかかるときに立ち寄ったこの日用品市場。
お店が開いてる時間帯に来るのがよかったのかもしれないけれども、
シャッター全閉まったこの闇のダンジョン感も
アフターダークでなければ味わえないマーケット路地も
たまらんものがありました。
横浜駅のすぐ真裏という立地にもかかわらず、
ここだけ昭和の空間が残る狸小路。
すぐ真裏の大きなビルに押しつぶされそうなこの絵面と
路地が急な角度で曲がってるところもポイント高い。
ここもおれのスキな路地の3本の指に入る、とてもいい路地です。
つーか、え?おれ、何本の三本の指を持ってるんだろ?
戦後のバラックがそのまんま感がハンパナイのが北町新天地
メルヘン度高くてトバされるのが山王小路飲食店街
ビルに押しつぶされそうなのがスキな狸小路
わしの3本の指がこの3か所かな。
おれの5本の指の中に入るのが
規模もごちゃごちゃ感も立派な三軒茶屋の三角地帯。
そして、やっぱ町田の仲見世商店街ですかね。
以上わしの5本の指飲食街でした。
でもなー!あー!
呑んべ横丁のアーチもサイコーだし、
神田の今川小路の負陰気もたまらんものがあるし!
うー。甲乙つけがたいなあ実際問題。
でもやっぱ飲食街はカラオケの音とか呑んでるヒトたちの笑い声とか
外に歩いてるおれたちに漏れ聞こえるぐらい
にぎやかなのがいいしなー。
さみしい気分に浸りたいなら寂れた日用品マーケットがいいしな。
上の方にも書いたように40か所ほどこの1か月余りで足を運んだわけですが、
あたりばかりではなく、なかにはがっかりしたところもありました。
まったく昭和の残像や、闇市跡のごちゃごちゃ感もない、
ただ、名前だけは有名なマーケット。
せっかく遠くまでオマエイさんに運転してもらって、
わしの後輩連中も付き合わせちゃったのにがっかりしたっていうのが、
ここ
味わいぶかさがまったくなかったなあ。
沖縄居酒屋に乗っ取られた感がザンネンすぎた。
成増マーケットにいく予定でクルマを走らせてたんだけど
思い立ったように高円寺に寄って、
タックリンセンパイと駅近辺をくまなく散歩したんだけど
高円寺という町が予想外に香ばしくて
これまたポイント高かったな。
荻窪は逆に、戦後の闇市発祥の地としておれが勝手に聖地として
神格化してたんだけど、
おもったよりも小奇麗で、治安も悪くなさそうで
勝手にちょっとだけがっかりしたけど、
でも、明るくてヒトもよさそうな好印象な町だったな。路地裏関係なしにして。
アサヒ通りから見たバラック群には度肝を抜かされたし。
これを見れただけでも荻窪はやっぱり戦後がそのまま残ってたのが
自分の目で確かめられたのかもしれない。
野方文化マーケットのここんちの場末感がハンパじゃなかった。
わしが成増に求めてたのはここ、野方の負陰気だったのかもしれん。
まったく別だったよ成増と野方では。
マーケットで負陰気が別格だったのは
ここ、昭和マーケット
ここのとなりの路地も味わいぶけええかったし。
下高井戸の駅前市場のこの看板の迫力も
一度見るといいかもしれません。
言われないと気づかなくて通り過ぎちゃいそうになる
稲荷市場も負陰気抜群。
亀の甲羅のような形をした屋根が特徴的な
寂れ方がハンパじゃないんですが、昭和がもろに残ってるし
ええとこだと思います。
そしてまだまだ行きたい路地裏があるんだよなあ。
ここのブログで毎回やっちゃうと、まったくスケボー屋とは関係なくなって
わしの趣味丸出しになってしまうので、
撮ってきた写真は
の方に逐一アップさしていただきますので
興味のある方はぜひ覗いてみてください。
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