2012-07-04

BILLY-SAN

DSCF0045 
BILLY AND I STORY

AT 東京キネマ倶楽部

2006.JAN.




ビリーさん。おれの永遠の憧れのロケンローラー。
自分じゃ絶対になれないから憧れるわけであって、
でも、ちょっとでもそのヒトみたいになりたい、近づきたい、っていう思いもあって
おれは刺青を入れる決心をしたわけでした。
そう、ビリーさんの影響で刺青を入れたんです。

むかーし、三軒茶屋にヘブンズドアっていうライブハウスがあって
おれ、そこではじめてギターウルフのライブを観たんですが、
そんときのビリーさんに、ほんとヤラれた。

あのヒト、まぢカッケー。。。
ビリーさんっていうんだ。。。
刺青やべえ。。。おれもあんな刺青が入れたい。。。

和柄なんだけど、ちょっと違う。
いままで見たことないあんな刺青。
洋物と和物が混ざってるというか。。。
おれもあんな刺青いれたいなあ。。。


それからインターネットや、タトゥの本とか読み漁り、
でも、ダレに彫ってもらおうか、、、ん~、、、わからん。。。
そんなこんなで5年、6年と時が経ち、、、

あるときインターネットで見つけたホームページに出てくる刺青がヤバイ。
ビリーさんが入れてるやつみたい!
っていうか、このヒトが彫ってる髑髏がやべえ、まぢカッケー!
どこのヒトだろ。。。渋谷か。。。近いな。通える。

おし、ここにしよう。


それからすぐに電話かけて、予約して、
仕事場に伺うことに。

渋谷の公園の目の前。
古ぼったいアパートの2階の端にある一室。
看板とか出てない。
けど、ジジジジジーっていうマシンの音が廊下まで聞こえてくる。

おおおお。。。。
やべえ。心臓がドキドキしてきた。。。

重い鉄の扉は開いてた。
ラジオから全開でピストン西沢がしゃべってる。
中に入るとでかいギターウルフのポスターが飾ってある。
よく見ると非売品のポスターだ。。。すげえ。。。

彫り師のヒトが奥の部屋で仕事してる。
うおおお。刺青入れてるよ。。。あたりまえだけど、なんかすげえ光景だな。

すると彫ってる手を止めて

「おう。なに彫る?」

「ド、髑髏がすごいかっこよくて!髑髏彫ってください!」

「おし。いついつの何時にまたここおいで。」

「押忍押忍。。。」


それから打ち合わせをして、左腕の先の肌に髑髏の下絵を描いてもらって
数週間後に彫ってもらうことに。

そして彫ってもらう当日。
イスに座って腕を出し、
「よし、始めるぞ。」
「おねげえしやす。」

ジジジジジジ。。。。

うおおお!なんか、いてえ!でも、なんだろ、もっと彫って!もっともっと!
っていう、ドMなのかドSなのか自分でもわからん複雑な気持ちになって、
その痛みにもちょっと慣れてきて、
ひとつキニナルことがあったので、彫り師さんに聞いてみることに。

「そこにギターウルフのでっかいポスターがあったんですが、
じつはおれ、ギターウルフの大ファンで、特にビリーさんがスキなんです。
つーか、ビリーさんみたいに刺青入れたいなーと思ってて
きょうここに来たわけなんですはい。」


「、、、、ビリー彫ってるの、おれだぜ。」



!!!!!!!!!!111111

マヂスカ!!!!!!!!!!

そうだったんすか!!!!!!

ついに!ついに!キターーーー!!!!

この彫り師さんだったんだ。。。

その彫り師さんが5代目彫徳、いま彫雅、つーか岸さんだったわけでした。



そして、一番上の写真に戻りますが、
おれ、こんとき、はじめてビリーさんと話したんだよな。。。
東京キネマ倶楽部のライブに、おれの友達がおれの誕生日プレゼントとして
連れてってくれて、楽屋まで案内してくれて。。。
この写真はライブ直前のビリーさん。

「今度アニキんとこ行くからおまえも来いよ!」
「押忍押忍!マヂスカぜってーに行きやす!
ライブがんがってくだせえ!」





DSCF0061 
そしてビリーさん登場。
まぢカッケー。



DSCF0064 
ステージの真下からビリーさんのこと撮ってると
おれの目の前まで来てかっこいいのキメてくれる。




DSCF00571 
サイコーだー。。。やべえ。。。



この日がビリーさんを見た最後でした。





後日、約束した日に岸さんとこ伺ったんですが、
その日、ちょうどビリーさん、風邪をひいてたかなんかで
56本部にこれなかったんすよね。


そして、このライブの2ヵ月後の3月31日だったけな、
ビリーさんが亡くなったんでした。




09-01-10 040のコピー
RIPビリーさん!

ビリーさんがいたからこそいまのおれがおりやす。


0 件のコメント:

コメントを投稿